ジロラモ・カルダーノ(写真/gettyimages)この記事の写真をすべて見る 『戦国武将を診る』などの著書をもつ日本大学医学部・早川智教授は、歴史上の偉人たちがどのような病気を抱え、それによってどのように歴史が形づくられたことについて、独自の視点で分析する。今回はルネサンス期の医師であり占星術師でもある天才数学者ジロラモ・カルダーノを「診断」する。 * * * 平成30年も残り少なくなったが、この年を後の時代から振り返ると、おそらく7月20日参議院本会議において可決されたIR実施法案は歴史に残るはずである。政府の思惑通り、アジアの大国からお金持ちがどんどんやってきて日本で散在してくれる可能性もあるが、当然ながら身上をつぶす自国民もあり得る可能性が高い。 貨幣経済の出現以来、賭博にのめりこんで財産を失うのみならず、社会的にも問題を起こす人々が存在する。一般的には低所得や教育の機会に恵ま