Z指定のゲームで子育て。 「ゲーム脳」を信じる人がいる。ならばゲーム暦ン十年のわたしなんざ、汚染されまくっとるわい。ゲームを目の仇にして、親の不甲斐なさを棚上げするのは止めにしよう。むしろ、ゲームは現実のシミュレーターだ。現実の人生は一回こっきりだが、ゲームはやり直せる、くり返せる。 これまで子どもに、「ロードランナー」や「イナズマイレブン」をやらせてきた。時間を決めて、時にはエンドレスで「クリアするまで試行錯誤する」に挑戦させてきた。失敗したり負けたりするたび、本気で泣いたり怒ったりしながら、それでも工夫を重ねてきた。リアルが失敗・即・終了を強要するなら、ゲームで「失敗の練習」を積んでほしいんだ。本当の失敗とは、転ぶことではなく、起き上がらなくなることなのだから。 いっぽう、ゲームを通じ、子どもに「現実」を与えてきた。わたしの子供時代と異なり、いまの新聞テレビから巧妙に「死」が隠されてい