国際政治に詳しい福井県立大学の島田洋一教授は「中国や北朝鮮による『台湾有事』『日本有事』のリスクが高まっているのに、岸田内閣に明確なビジョンを持って外交・安全保障政策を決断し、発信する人材がいない。官邸の機能強化も含めて刷新が急務だ」といい、交代候補を挙げた。 まずは外相、防衛相、財務相ポストだ。 島田氏は「米国などは林芳正外相を『親中派』とみて疑念を深めている。後任候補は、元自衛官で党外交部会長などを務めた佐藤正久氏らだ。同様に、浜田靖一防衛相も経験豊富な小野寺五典元防衛相と交代してはどうか。鈴木俊一財務相は財務官僚に近く、増税ばかりが念頭にある。バランスの取れた人材への交代が妥当だ」と指摘した。