付録-カフカをまだ読んだことのない方々へ導入として こちらにも同じものが付録として入ってます。 目次 作家紹介 カフカの言葉 カフカをめぐる作家たちの言葉 カフカのすすめ 文学のすすめ――なぜ文学を読むのか 引用文献 作家紹介 フランツ・カフカ Franz Kafka 小説家。志賀直哉と同じ年に生まれ(1883年)、安部公房の生まれた年に40歳で死んでいる(1924年)。ここに訳出した作品が書かれたのは1914年で、同じ年、日本では夏目漱石の『こころ』が出版されている。 チェコのユダヤ人で、ドイツ語で書いた。親友で作家のマックス・ブロートの助力で、いくつかの作品を新聞や雑誌に発表し、単行本として『観察』『判決』『火夫』『変身』『流刑地にて』『田舎医者』『断食芸人』を出す。しかし、生前はリルケなどごく一部の炯眼の作家にしか評価されず、ほとんど無名だった。 もちろん小説家で食べていくことはでき