あえて酔いやすく作ったVR映像を自身で体験しながら紹介する氏家弘裕博士(右)と渡邊洋博士。専用のめがねを掛けるとVR映像はリアルな映像になる。=茨城県つくば市の産業技術総合研究所で2016年6月6日、大村健一撮影 臨場感ある映像を楽しめる「バーチャルリアリティー(仮想現実、以下VR)」を採用した新製品が相次いで発表され、「VR元年」とも呼ばれている2016年。頭に専用の「ヘッドマウントディスプレー(HMD)」などを装着することで、視界が奥行きのある映像に覆われ、仮想の空間に浸れるのが最大の魅力だ。一方で、映像の世界にのめり込むあまり、車酔いのような症状を引き起こす「VR酔い」についても注意を払う必要があると専門家は指摘する。VR酔いが起こる仕組みと対処法を調べた。【大村健一/デジタル報道センター】