渡辺明前棋聖「(本局を振り返って)2局目の類型で予定だったんですけど。うーん、そうですね、えーっと・・・。(△8六歩▲同歩△9四桂と)8筋から攻められたのと(62手目)△4六歩突かれて、そのあたりの揺さぶりというか。なんか、広く揺さぶられて、そのあたりで形勢を損ねたのかな、というか。具体的には(66手目)△2六金(と桂を)取られたところで『ちょっとまずくしてるんじゃないか』っていう気がしたんですけど。ちょっとわかんなかったですね。(▲9六歩△1四歩の端歩の突き合いから3筋の突き捨ては)2局目の改良としては予定だったんですけど。ただそうですね、その後はちょっとわかんなかったですね。(右辺で△4六歩と突き出されて)ちょっと左側っていうか、7筋から9筋あたりの攻防、そっち見てたんで。それで逆側に来られて、ちょっとそうですね・・・。いろいろ読めてない手が出てきちゃったかなっていうか。そのあたりから