前回まででJSDeferredの基本的な使いかたを説明しました。 今回は「非同期処理を簡単にする」から一歩進んで、既存アプリケーションの「非同期処理でパフォーマンス改善する」ことや、その他応用できる部分について説明します。 UIスレッド JavaScriptが担当するアプリケーションユーザインターフェイスの「はやさ」とはなんでしょうか? 単純に、最速で処理が終わることというのも一つですが、それを含めて最も重要なのは、ユーザにストレスを与えないことでしょう。多少実行速度が遅くても大抵待っていられますが、インターフェイスがなんの反応もしないと大きなストレスになります。 JavaScriptを実行するブラウザには、UIスレッドを呼ばれる、システム入出力を処理する流れがあります。JavaScriptは、その性質上どうしてもUIスレッド上で動かす必要があります(JavaScriptを実行中にページの