日本製紙、生産縮小へ 石巻など5工場、1300人削減 日本製紙グループ本社は3日、コピー用紙や新聞用紙などの洋紙の減産のため、宮城、静岡、山口県にある計5工場の一部設備を来年9月末までに順次停止すると発表した。洋紙の生産能力の約15%に当たる年間80万トンを削減することになる。 東日本大震災で被災地の工場が大きな被害を受けたほか、国内の洋紙市場が縮小しているため事業を見直す。これに伴い、正規従業員と請負従業員を合わせ約1300人の人員削減を実施。特別損失260億円が発生する一方、250億円の収益改善効果を見込む。 生産設備の一部を停止するのは日本製紙の石巻工場(石巻市)、岩沼工場(岩沼市)、富士工場(静岡県富士市)、岩国工場(山口県岩国市)、日本大昭和板紙の吉永工場(静岡県富士市)。 石巻工場は8台のうち2台の抄紙機と3台のうち1台の塗工機、岩沼工場は4台のうち1台の抄紙機と1台ある