2008年秋以降の いわゆるリーマン不況の下、 きびしい雇用環境が続いている。 そのようなむずかしい状況のなかでも 新しい雇用機会をつくり出している (ジョブ・クリエイション)分野を調べて いる。 人手不足が期待されてきた 「医療・福祉」分野はほぼ堅調に雇用機会が 創られている。2000年代初めと比べれば 「金融・保険」分野も傷は比較的浅かったようだ。 街を歩いているとお店の閉店も多いように思うが、 「飲食店、宿泊業」は案外堅調だ。無論、こちらでは 同時、雇用機会が失われるジョブ・ディストラクションも 少なくないが。 そのなかで雇用創出が思いの他、大きいのが 「専門サービス業」だ。 専門サービスには、多様な業種が含まれるが そのなかには、資格を必要とするものの他、 アーティスティックな分野も含まれる。 同じ専門でも、硬直的な専門は時代の変化に 弱い。いっけ
そういえば、月曜にノーベル経済学賞の 発表があった。おりたたみ椅子事件など 書いている場合じゃなかったのだ。 しかも、ダイアモンド、モルテンセン、 ピサリデスという、労働経済学の重鎮が 受賞というではないですか。 ダイアモンドさんは、大学院生時代にずいぶん 論文を読んだ気がする。今回の受賞の件 以外にも、世代間重複モデルなど経済学の 理論的貢献の大きい方だ。 ダイアモンドさんには、ブランチャードさんとの 共著によるマッチング関数とよばれる求人と求職が 就職に与える影響を数量化した研究がある。求人と 求職が同時に増えることで就職が増加するメカニズム を定式化したものだ。 その影響を受けて、20年位くらい前に、日本でも マッチング関数の推計をしたことがある。日本の場合には 求職が増えても、求人が増えない限り、就職は増えないと いう結果で、ダイアモンドさんたちの結果
努力が報われない社会は よくないという。今はそんな 社会だという。 だが努力は報われるために するものなのだろうか。 報われなかったとしても やる価値がある努力もある のではないか。 報われない努力は する意味がないというのが 常識となった社会も ずいぶんつまらない気も するのだが、どうなのだろう。
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