新型コロナウイルスの家庭内感染により若年層の陽性者が急増していることを受け、神戸市が、コロナワクチンの接種対象でない11歳以下の子どもを持つ親向けに、優先接種枠の設置を検討していることが分かった。久元喜造市長が6日の市会本会議で明らかにした。 コロナワクチンの接種対象は国の方針で12歳以上と定められている。市会本会議の代表質問で自民党の安井俊彦議員が、接種対象でない小学生や園児らがいる保護者への優先的な接種を提案した。 久元市長は答弁で、子どもの主な感染原因は家庭内感染だと指摘。拡大を防止するために「12歳以上で接種希望される場合は早く受けてほしい」とした上で、11歳以下の感染対策として「親が接種の予約をしやすいように、優先特別枠を設定するなどの対応を検討したい」と述べた。(初鹿野俊)