トラブルで運用を断念したX線天文衛星「ひとみ」について、宇宙航空研究開発機構( JAXA ( ジャクサ ) )は24日、プログラム修正時に必要な試験を行っていないなど、適切な作業手順が守られていなかったことを明らかにした。 同日開かれた文部科学省の小委員会で説明した。 ひとみは3月26日未明、姿勢制御装置の不調で機体が回転を開始。本来ならエンジンが機体の姿勢を自動修正するはずだったが、コンピューターのプログラムミスで誤噴射を起こし、回転が加速した結果、太陽電池パネルが破断した。 JAXAによると、打ち上げ後の2月末にプログラムを修正する際、委託業者が一部を誤って入力。本来なら機体に送信する前に機体の動作を試験するはずだったが、委託業者が「不要」と勘違いして実施しなかった。プログラム修正の手順書は作られておらず、作業を監督する立場だったJAXAは、試験を行ったかどうかも確認していなかった。
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