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ブックマーク / blog.a-utada.com (9)

  • 悪循環に陥っている日本を救う北欧モデル: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    経済財政白書は、企業も個人もリスクをとらないことが 問題というが、そのほんとうの理由に目をつぶっている。 リスクをとるようになる解決策はあるのだけれど‥‥ ●グローバリズムに適応しにくい終身雇用 失業は、当人にとってはもちろん大問題だけれど、社会にとってつねに問題かといえばかならずしもそうではない。たしかにいつまでも仕事が見つから ないのはまずいが、弱い産業から新たな新興分野に人を移そうと思えば、その過程で失業が発生する。失業が発生するのは産業構造の転換が行なわれているか ら、ともいえる。 北欧の国々は、失業が発生することを前提に、失業者が仕事に就くのをバックアップする体制を整えている。前回紹介したフィンランド経済研究所のレポート「北欧モデル」は、そうやって“失業の痛み”を乗り越え、産業構造の転換を押し進めるので、北欧は、長時間労働しているわけでもないのに、経済競争力をつけているとのことだ

  • ブログを有料化するその理由: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ブログの世界に「料金の壁」を持ちこむのは邪道か。 ニュースメディアの未来を考えているうちに、 こうした選択肢もありなのでは、という気がしてきたのだが‥‥ ●ニュースメディアの近未来と有料ブログ ニュースメディアの近未来はどうなるのか。あれこれ書いているうちに自分のサイトを有料化してみようかという思ってもみなかった考えになってきた。 ここ何回かの話をまとめると、次のようなことになる。 日の新聞社は、紙媒体の新規の読者を獲得できればとネットに進出したものの、うまくいっていない。ネットを充実させればさせるほど紙媒体の読者を失っていくようだ。 またオーマイニュースが行き詰まってしまったことに象徴されるように、市民メディアも経済基盤が脆弱だ。むしろ個人やそれに類似した小さな組織が少数の読者からお金をもらい、有料でサイトを運営するというのが、ネットのニュースメディアのビジネスモデルとしては有望なよう

    hejihogu
    hejihogu 2009/06/24
    ブログ自体を有料化したとして、読者が”ブログ”にお金を払ってまで見に来るだろうか?という気はする。これは良かった!というブログ記事にお金を払うという形とかができたらなあ、とは思う。難しそうだけれども。
  • 「ネットは無料」の潮目が変わろうとしている?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ネットのニュース記事を有料化しようという動きがアメリカで出始めた。 新聞をめぐる状況がここまで危機的になれば、 そうした動きが出てくるのも当然か。 ●ウェブだけでほんとうにやっていける? 前回、「フリー」というを出版しようとしている米ワイアード誌編集長クリス・アンダーソンの「95パーセント無料、5パーセント有料で黒字転換がウェブ2・0企業では望ましい」という説を紹介した。ニコニコ動画の決算を見たらそんなふうな数字になっていて、何やら説得力があった。 しかし、これはあくまでも「ウェブ2・0企業」、つまりコンテンツを作らず、投稿によって成り立っている場合だろう。コンテンツを作るメディア企業の場合には、これですむのかどうか。 すんでいるのかどうかはともかく、米ウォールストリートジャーナル紙も「5パーセント有料」に近い数字になってきたようだ。同紙は、無料で読める記事を大幅に増やしたものの、いまも

  • 不謹慎なネットでの情報発信か、それとも一歩前進か?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    事件現場で厚かましいふるまいをしているという非難は、 マスメディアだけに向けられるものではなくなってきた。 秋葉原の殺傷事件ではまさにそうしたことが起こった。 ●「誰もがジャーナリスト」の時代はほんとうに来た? 時と場合にはよるものの、ことさら取材して原稿を書くというのはどうもあまり好きではない。なぜ自分だけが特別に時間をとってもらって取材対象者に話しをしてもらえるのか、いまひとつ納得がいかないのだ。 大新聞社の記者ならばともかく、そうでもない私は、「国民の知る権利を代表して取材している」などと錯覚するはずもないし(まあ大新聞社の記者だって、そんなことを思っていちいち取材の申し込みをしている人は少ないだろうが)、時間を割いてもらった時点で、一定の心理的負担を感じることもなくはない。だから、原稿を書く対象者とできるだけ距離をとり、公開されている文書や、誰でも参加できる公開の場などで得られる情

  • マスメディアの衰退を促進する判決?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    マスメディアよりもネットが自由に書ける 法的裏付けともいえる法律判断が出た。 この判決が確定すれば、 基的なメディア状況が変わるかもしれない。 ●表現の自由とプライバシーの侵害のどちらが気になる? 数年前に、田中真紀子元外相の娘のゴシップが「週刊文春」に出て、同誌の発売差し止め請求が行なわれるという事件があった。 表現の自由とプライバシーのどちらを重視するか新聞などでも意見が分かれたが、そのとき300人ぐらいの学生に、どう考えるか聞いてみた。 すると、圧倒的にプライバシー重視派が多かった。 ある男子学生が、「だって、自分のプライバシー、暴かれたらイヤだもんな」とぼそっと口にしていたが、この言葉がその理由を端的に示している。 日ではたいていの人は「表現の自由が脅かされる」という危機感が体験上あまりない。 しかし、報道被害やプライバシーの侵害については、実際の被害のあるなしにかかわらず、さ

  • 日本のネットはなぜかくも匿名志向が強いのか: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    誰が読むのかわからないブログや掲示板などでは、 匿名が当たり前になった。とはいえ、日の常識が 世界の常識かといえば、かならずしもそうではない。 ●アメリカのブログは実名が多数派、日は匿名が9割 5月26日に発表されたインターネットコムと goo リサーチの調査によれば、ブログ作成経験者のうち実名を公開している人は6.62%に過ぎず、それ以外はみな匿名だったという。 この調査はgooで募集した人たちが対象だから、実名でブログを書いていることが多い芸能人やライター、専門家などはほとんど含まれていないだろう。実際よりは匿名の割合が高いと思われるが、日のブログの大半が匿名なのは確かだ。 これが世界的にも標準かというと、そうではない。MITのメディアラボで博士論文を書いたファナンダ・ヴィエガスの04年の調査では、英語でブロ グを書いている人の55パーセントが実名、それ以外の人も20パーセントは

  • 誰でも使える高精細画像付き地図: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    このところのウェブ地図の進化は著しい。 グーグルは、衛星写真の表示や使いやすさの飛躍的向上をはかり 地理情報の新しい可能性を切り開こうとしている。 ●使いやすくなったウェブ地図 これまでのウェブ地図は、すぐ隣りの地域を見るのでも、地図の周辺の矢印をクリックして表示されるのを待つしかなかった。紙の地図を広げて見ているときには、視線を少し動かすだけなのに、ウェブではずいぶん面倒なことをやっていた。 それがあたりまえのことではないと気づかされたのは、グーグルの地図検索サイトの誕生によってだ。 『グーグル・マップ』では、画面左上の矢印をクリックして移動することもできるが、便利なのは、マウスで地図をドラッグしたり、キーボードの矢印キーで移動するほうだろう。いま見ているところのもうちょっと隣りが見たいと思ったら、マウスで画面をつかんで動かす。つまりクリックして見たいぶんだけひっぱる。あるいは、矢印キー

  • もうテレビはいらない?

    このままでは放送のデジタル化が失敗しかねないと 総務省も感じ始めたようだ。 その結果、テレビとネットの融合が格的に始まるかもしれない ●大きな起爆力を秘めた方向転換 先週号で取り上げたように、民放各局がまるで示し合わせたかのように相次いで、ネットでのテレビ番組のオンデマンド有料配信を始めることを発表した。それによってテレビとネットの融合が一歩進むかもしれないみたいなことを書いたけれど、実際のところ、すでに流した番組を有料で見せる程度で「テレビとネットの融合」というのは、ちゃんちゃらおかしい、というぐらいのものでしかない。これしきのことで、テレビのありようが大きく変わったりはしないだろう。 ところが、7月29日に総務省が発表した、情報通信審議会の第2次中間答申どおりになれば、テレビとネットの関わりは根的に変わるかもしれない。この答申は、パソコンが格的にテレビを見る装置になり、放送と通信

  • はてなダイアリーがテロを撲滅する?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    何がテロを生み、防ぐにはどのような方法があるのかを考えていくと、 意外な人気サイトの機能がとてもおもしろいものに思えてきた ●テロリストを生まない方法 懸念されていたイギリスで、同時テロが起こった。アルカイダ系の組織の犯行のようだが、実行犯は往復切符を買って談笑しながら電車に乗っており、自白しないようにだまされて自爆させられたのではないかという推測もされている。ともかくいまやアルカイダというのは、特定の組織の名前というだけではないようだ。自分でアルカイダだと言えばアルカイダなのだという説もあるし、もともとアルカイダとして認定されていなくても、テロをやってその「業績」が認められれば、資金があとから提供されてアルカイダになるのだという話もある。ようするに、いつ誰がアルカイダのテロリストになるのかわからない、ということなのだろう。 ではどうやって人はテロリストになるのか。 もちろん決まったルート

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