●劇場版『Gのレコンギスタ I 行け! コア・ファイター』をプライムビデオで。「Gのレコンギスタ」は、テレビ放映時にリアルタイムで途中まで観ていたが、さまざまな要素が入り乱れて、あまりにもガチャガチャしているので(それこそが最大の魅力でもあったのだが)、どんな話なのかぜんぜん掴めず、次の回の放映時には前回のお話がもう思い出せなくなっているという状態になって、途中で離脱した。だが、劇場版としてまとめられたものを観ると、案外シンプルな構図だったなだなと思った。 日本のアニメで、ポリティカルな物語を語り続けている人として、一方に押井守や神山健治がいて、もう一方に富野由悠季がいる、ということだろう(トミノにかんしては、ほんの少しの作品しか観ていないのだが)。押井守や神山健治が語るのは基本的に「革命」の物語だと言える。「パトレイバー」も「攻殻機動隊」も体制側が主人公なので、「革命を阻止する」側に視点