撮影日の朝、スタジオに到着した篠原ともえさんは、自身が完成させた革のきものに10日ぶりに再会し、ほっと安堵の表情を見せた。仕上げのプレスを施されたきものは美しく、文字通りの大作で存在感があり、皆の注目を浴びていた。 「今回の作品は、各ジャンルの職人さんにたくさんのお力をいただき、一から色をつくり、カットし、貼り合わせて、丁寧に丁寧に時間をかけてつくっていきました。どのくらい時間がかかるんだろう、と思うほど途方もない挑戦でしたが、ようやく完成させることができて、ほっとしています。イメージしていた以上の、水墨画のような世界が目の前に広がって……この美しさは、革そのものの魅力があるからこそ生まれた景色なのだと思っています」 *前回の記事はこちら。 天然皮革の魅力を発信する「革きゅん」サイトをチェック! ---fadeinpager--- きものと洋裁、大好きなふたつのことが作品に結実。 そんな篠