「僕らは無料公開が損失だとは考えていません」――お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが、自らが手掛け、23万部を突破した絵本「えんとつ町のプペル」(幻冬舎・税別2000円)を1月19日、全ページWebで無料公開し、同日、Amazon.co.jpの書籍総合ランキング1位を獲得した。 西野さんは1位獲得をブログで報告し、「人気作品を無料公開すると、クリエイターにお金が回らなくなる」などの批判にも反論。クラウドファンディングなどネットを使って「信用を換金できる」仕組みが広がる中、人を信用し、自ら与えていくことで、人がお金に支配されない未来につながると改めて訴えている。 書籍の電子版無料公開が宣伝効果を挙げ、紙の本や関連コンテンツの売り上げがアップする例は、2010年から無料公開されている漫画「ブラックジャックによろしく」(佐藤秀峰さん作)などこれまでにも多数あり、書籍のマーケティング手法とし