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2017年5月16日のブックマーク (2件)

  • 少年兵の壮絶な生と死──父さんの仇はぼくがとる!

    アフガニスタン南部ウルズガン州のこの峡谷に、突如、銃声が響きわたった。2012年夏のことだ。アフガン地方警察が新たに築いた検問所をめがけて、タリバン兵たちが周囲の山々から攻め降りてきたのだ。砦を兼ねた検問所を守る指揮官は、このストーリーの主人公ワシル・アフマドのおじのサマド。日没まで続いた攻防戦で、サマド率いる地方警察の民兵たちはタリバン兵10人を殺害して攻撃を撃退したが、味方にも3人の犠牲が生じた。そのひとりが、ワシルの父親のハミドゥラだった。そして夜、一族が仮住まいとする3階建ての日干しレンガの検問所が闇にすっぽりと包まれると、サマドたちが、ハミドゥラの亡骸を屋内に運び入れた。ワシルは頬を涙に濡らして、物言わぬ父にすがりつく。薄暗がりのなかでも、父の着衣にこびりついた血がはっきりと見てとれた。いったい誰が、どうして父を……。そういったことも理解できる年齢になっていた。

    少年兵の壮絶な生と死──父さんの仇はぼくがとる!
  • 日本の高齢者は、なぜこうも「不機嫌」なのか

    気がつくと、確かに、身の回りでも、頑迷で不機嫌なお年寄りを見掛けることが多くなった。筆者も先日、こんなシーンを目撃した。電車内で、やや足を伸ばして座っていた若い女性に対し、途中から乗ってきた高齢の男性がその足を軽くたたき、「邪魔じゃねえか」とキレ、つかみかかるようにして声を荒げた。その後、その女性も負けじと「あんた、触ったでしょ」と応戦、すさまじい言い合いバトルに発展した。高齢男性にとっては、その反撃が意外だったようで逃げるように降りたが、女性が猛然と追いかけていく展開となった。 別の日には、バスの中で、子供が泣いているところを母親が必死であやしていたのだが、後ろに座っていた老夫婦が顔を見合わせ、「ああいうのは親が何とかすべきだよねえ」などといらいらしながら話しているのを聞いた。 高齢者は当に「キレやすい」? 保育園の建設に「うるさくなる」と反対する。若い駅員を怒鳴りつける。店員にいちゃ

    日本の高齢者は、なぜこうも「不機嫌」なのか