2007年12月、胸腺がんのためになくなった「年金政策の第一人者」民主党・山本孝史議員。自民党・尾辻秀久議員がかつての"敵"へ、時おり言葉を詰まらせながら「あなたは参議院の誇りでした」とたむけた追悼演説に、国会中から鳴り止まない拍手が送られました。 与野党の垣根を越えておくる追悼演説 江田五月議長:尾辻秀久君から発言を求められております。この際発言を許します。尾辻秀久君。 自民党・尾辻秀久氏(以下、尾辻):本院議員、山本孝史先生は、平成19年12月22日、胸腺がんのため逝去されました。享年58歳でありました。まことに痛惜哀悼の念に堪えません。 山本孝史先生は、平成18年1月、国立がんセンター中央病院において、現在の医療では治ることのない「ステージ4」の進行がんであるとの確定診断を受けられました。奥様には、何も治療をしなければ余命は半年と告げられました。 胸腺がんは、非常に珍しいがんで、もと