アイス市場は2025年度(2025年4月~26年3月)も過去最高の売上を見込むが、これまで前提とされてきた「暑ければ売れる」という構図に変化が生じている。気候変動の進行に伴い人々の行動様式が変わり、猛暑でも販売が伸び悩むケースが出てきた。 象徴的だったのが昨年8月。全国的に気温が上昇したにもかかわらず、メーカーからは販売の伸び悩みを指摘する声が上がった。極端な高温による外出控えに加え、移動中に溶けやすいといった商品特性も影響したとみられる。猛暑の長期化を受け、棚替えを後ろ倒しする動きも広がった。 こうした環境変化は消費シーンにも及ぶ。従来は真夏に体を冷やす「クールダウン用途」として氷菓が選ばれてきたが、近年は冷房の効いた室内で楽しむ需要が拡大。夏場でもクリーム系アイスを選ぶ傾向が強まっている。食シーンは「涼をとる消費」から「満足感を重視するデザート消費」へと軸足を移しつつある。 メーカー各

