2時間の作業で汗だくになり、すし詰めで弁当を食べる。線量計の警告音にも慣れた。東京電力福島第1原発内で、5月上旬から約2週間働いた男性作業員が、産経新聞に内部の様子を語った。3号機の原子炉建屋近くのがれきは、毎時70~80ミリシーベルトもの高い放射線量を検出したという。 東京電力は19日、福島第1原発3号機の原子炉建屋に放射線量調査のため社員2人が入ったと発表。これで1~3号機すべての原子炉建屋に人が入った。東電によると、18日午後4時半ごろから約10分間、建屋内で放射線量を計測したところ、最高で毎時170ミリシーベルトを計測。2人の被曝(ひばく)は最大2・85ミリシーベルトだった。 18日午前に社員が入った2号機原子炉建屋では、1階の一部に水たまりが見つかった。水蒸気が充満し、15分以上作業するのは困難だ。うち1人は熱中症になり、点滴を受けたことを明らかにした。 依然、原発内で強いられて