金魚の世話を理由に家から一歩も出ず!燃えつき症候群 Kさん(61)は、昨年めでたく定年を迎え、現在は悠々自適の生活。しかし、元来無趣味だったKさんにとって、この優雅な暮らしは退屈そのもの。会社というストレス社会から解放されると、そこにはまた新たなるストレスが待っていたのだ。 妻と2人暮らし。1人娘は結婚して、近くで暮らしている。幼稚園に通う孫を連れてしょっちゅう遊びに来るので寂しくはないが、その孫がお祭りの金魚すくいで数匹の金魚を獲ってきた。 最初は自分で飼うと言っていた孫だが、飽きてしまいおじいちゃんに泣きついた。金魚なんて飼ったこともなかったが、飼ってみるとこれが可愛くて、Kさんは金魚の飼育に没頭していく。 市販の飼料を調合して特製のエサを作ったり、夜は蛍光灯がまぶしかろうと、金魚用カーテンまで作る始末。朝から夜寝るまで水槽の前で過ごすようになり、いつしかKさんは「引きこもり」になって