「龍」か「竜」か―― 茨城県龍ケ崎市内のあちこちで二つの表記が混在している。市は正式名称として「龍」を使い、市立小学校や消防署なども「龍」だが、警察や県立高校などの施設は「竜」。地元の二つの銀行の支店名も「龍」と「竜」に分かれており、市は「『龍』に統一してほしい」と願っているのだが。 市は1町6村が合併して1954年に誕生。官報に「龍ケ崎市」として載せたが、「竜」との混在状態が続き、市民から「どっちが正しいの?」といった問い合わせもあり、96年からは公文書は「龍」に統一している。 一方、県の施設名は「竜」。文書管理規定で公文書には常用漢字を使うことになっているからだ。このため、市立小学校は「龍」なのに県立高校は「竜」で、市役所入り口の看板の表記は「龍」だが、手前の県道交差点に立つ信号機の「交差点名表示板」の表記は「竜」とバラバラだ。 県の担当者は「看板もわかりやすい『竜』で案内している。子