2008年8月1日のブックマーク (2件)

  • 愛するということ / エーリッヒ・フロム

    Nikon FM3A / Ho Chi Minh / Vietnam. 上の写真はベトナムを旅しているときに撮ったものだけれども、心底素敵な光景だった。記念写真を撮るために、思い切り着飾って、精一杯の撮影場所を選択して、微かに緊張しながら笑みをたたえ、二人が共に刻む現在の痕跡を粒子として定着させようとする。写真に密度が充満する瞬間だ。さて。「愛」とは何だろうか。「愛する」とはいかなる行為だろうか。今日は1956年に出版されたエーリッヒ・フロム(Erich Fromm)の名著、“The Art of Loving”(直訳すれば『愛の技術』)を少しだけ書評してみたい。「愛」という概念を通して、人生そのもの、いかに生きるべきかを論じた。人間ならば、誰であれ、かならず一度は目を通しておくべき書物だと感じた。 いちばんベタに考えれば、恋とは求めること、愛とは与えること、といえるだろう。そうだ。その

    愛するということ / エーリッヒ・フロム
    hetij
    hetij 2008/08/01
    "情熱的に「好きになる」のは簡単だ。でも、二人の関係を持続させようとするならば、まっとうな努力が求められる。"
  • 2008-03-30 - 空中キャンプ

    なにが効率的で、なにが役に立つのかといったことを、人は事前に言いあてることができない。わたしはそうおもっている。たとえば、ある種の知識を得ることで、よりよい人生がおとずれる、といった思考をわたしはしない。ビジネス書に載っている答えが社会生活をスムーズにするとはあまりおもっていない。それは、精神の活動を足し算で考えるようなしかたである。を読んで脳に1の情報を入力した、別のを読むことでさらに1の情報を入力した、そこで脳はトータル2の情報を得て活発に動きまわることができる、といった発想がわたしにはない。人は「役に立たないこと」や「いっけんむだにおもえること」を通じてようやく呼吸し、暮らしていると考えている。 わたしは人の精神の活動を、もっと不可解なものととらえるのだ。つまり、脳の中には、入力した情報をかたっぱしからどんどん破壊し、ねじまげてしまう怪獣が住んでいて、あらゆる記憶や情報は、怪獣が

    hetij
    hetij 2008/08/01
    "物語は、効率とはほど遠いかも知れない。しかしわたしはそのようなすきまがなければ生きていけないとおもう。"