ユークリッドの互除法は最大公約数を計算する効率的な方法として古くから知られている方法です。最も古いしかし重要なアルゴリズムと言えます。ここではこれについて説明します。 ユークリッド(-330?〜-275)はユークリッド幾何学の名前で有名な古代ギリシアの数学者です。 ユークリッドは非常に有名ですが,ユークリッド自身についてはあまり知られていません。確実なことは彼が「原論」と言われる著作を 残したことぐらいです。 ユークリッドの「原論」は昔「幾何学原論」といわれたこともありましたが,「原論」はいわゆるユークリッド幾何学の原典です。このユークリッド「原論」は全13巻からなる大著で,その全貌を見るのは大変ですが,幸い共立出版から日本語訳が出ていて,身近に触れることも出来ます。比較的大きな図書館には蔵書されていると思いますから,興味のある人は一度ご覧になってみると良いと思います。 この「原論