_ 世界の測量 さて、世界の測量を読了した。 世界の測量 ガウスとフンボルトの物語(ダニエル・ケールマン) 抜群におもしろいではないか。というか、ドイツ文学は今年で2冊目だ。といっても最初の1冊はオーストリーからオーストラリアへ向かった一家の子孫が書いた本だから、ドイツ文学というと違うだろうけど。ちなみに、本泥棒という本だ。 フンボルトとガウスがベルリンで出会い、写真撮影に失敗するところから物語ははじまる。 フンボルトってどこかで聞いたことがあると思ったら、フンボルトペンギンのフンボルトなのであった。というように南米を探検し、測量し、地球の底が熱の塊だということを調べた人だ。一方のガウスはガウスだ。この二人の人生が交互に書かれ、邂逅し、意識の流れが統合され、ガウスの息子に受け継がれて新大陸へ向かうところまでが語られる。実に巧妙な物語で、しかもおもしろい。 フンボルトが南米でアマゾンの源流に