主流ブラウザのバージョンの入れ替わりは、Web開発者やシステム開発者にとって大きな意味を持つだろう。それにしても記者が残念に思うのは、IE6がIE7に置き換わっても、Webブラウザ上でベクターグラフィックを扱う方法が相変わらず限られているということだ。現在一般に普及しているWebブラウザの中で、「SVG」(Scalable Vector Graphics)をまったくサポートしていないのはIEだけと言っても過言ではないからだ。 @IT読者には釈迦に説法だろうが、コンピュータで画像・グラフィックスを扱う上でラスターグラフィックとベクターグラフィックの双方は相補的関係にある。画像の個々のピクセルを扱うラスターグラフィックに対して、ベクターグラフィックは直線・曲線などの幾何図形を扱える。地図やグラフ、ロゴ、説明図、ページデザインなど、ベクターグラフィックで扱うべきデータは多い。表示サイズに合わせて