4月10日投開票の都知事選で、神奈川県知事の松沢成文氏(52)が立候補を辞退したことで、選挙戦の構図は再び大きく変わることになった。 14日の記者会見には石原知事も出席し、出馬決断までの経緯を明かした上で、4選を果たした際、松沢氏を重要ポストで登用する考えも示した。 「松沢さんという重要な友人を失うことになっても、東京を失うわけにはいくまいと、一晩寝ずに考えた」。知事は11日の出馬表明直前の心境をこう振り返った。「110%引退するつもりだった」が、自身が引退した場合の分析結果は「再選挙」。都政に空白が生まれることへの懸念が後押ししたと述べた。 松沢氏は2月、石原知事から引退の意向を伝えられ、都知事選への立候補を促されたと説明。石原知事の出馬表明後は、記者会見にも同席した埼玉県の上田清司知事(62)が調整役となり、辞退を決めた。 神奈川で知事任期を3期までとする多選禁止条例を作り、これを東京