2カ月の空白期間を経て、ようやく新社長が決定した。任天堂は14日、君島達己常務が社長に昇格する人事を発表した。 君島氏は三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)出身で、山内溥元社長に引き抜かれて2002年に取締役として任天堂へ入社。米国法人会長を務めた後、総務や経理など管理畑を歩んできた。「米国法人での経験を通し、マーケティングに知見がある。銀行出身者だから数字に明るい」と、ある証券アナリストは評価する。 「トロイカ体制」で新たなスタート 岩田聡前社長の急逝から後任選びに2カ月を要したのは、四十九日を意識したことに加え、大規模な組織改編を実施したためだ。同日、代表取締役専務でゲーム機開発を統括する竹田玄洋氏は技術フェローに、ゲームソフト開発を統括する宮本茂氏はクリエイティブフェローに就任する人事を発表した。これにより君島社長を含めた3人での「トロイカ体制」が動き出す。 今回の社長交代はあまりに急