4ヴェーダのひとつですが、まえがきに「リグ・ヴェーダ讃歌」ならびに「インド文明の曙」を参考とされんことをお勧めする、とあります。 読んでみるとそりゃそうだという内容で「呪法」特有のびっくり項目は数知れずという感じですが、「恋仇の女子を詛うための呪文」なんてかわいいものもあります。一方、のちの「マヌ法典」に通じていきそうな「兄に先立って結婚する弟の罪を消すための呪文」もある。 「ハタ・ヨーガ・プラディピカー」などの技術書にも見られるアンチエイジング項目「頭髪の生長を増進させるための呪文」もなかなか美しい響きを想起させる文字列で訳されています。 古きものを強固ならしめよ。いまだ生えざるものを生えしめよ。また生えたるものを一層長からしめよ。 根を強固ならしめよ。先端を伸ばせ。中央を拡げよ、薬草よ。頭髪が葦のごとく生長せんことを、なが頭より黒々と(asita)。 (上記いずれも62、63ページ)
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