「ワーキングプア」や「ひとり親家庭の貧困」、「子供の貧困」といった問題が話題になって久しい。 最近では「6人に1人の子どもが貧困」などと言われ、あたかも貧困が日本中に蔓延しているかのように語られているが、多くの人の実感としては、まさかそんなに多くの人々が「貧困」状態にあるなんて、とても信じられないのではないか。 身の回りを見ても、ホームレスなどを除いて、いかにも貧困状態にある、なんて人を見かけることはない。 しかし、例えば「6人に1人」の子どもが貧困なのであれば、40人学級であればクラスに6人の貧困世帯の子どもがいることになる。 本当に貧困はそれほどまでに蔓延しているのだろうか? もしそうだとすれば、どの場所に貧困が集中し、またそれはどれほどの割合なのだろうか? 省庁のサイトで入手できるデータなどから、東京の貧困の分布を調べてみよう。 地域別「就学援助率」で見えてくる貧困の所在 つい先月(