経営陣の親子3代が出演するCMで知られる名古屋市東区の宝石・貴金属店「美宝堂」が決済難に陥り、事実上倒産していたことが11日、帝国データバンク名古屋支店の調べでわかった。負債総額は約22億円となる模様。 調べによると、美宝堂は1950年創業の老舗。婚礼用の宝石や貴金属のほか、高級腕時計やブランドバッグなどを販売。親子3代が出演するユニークな自社制作のCMで、東海地区では高い知名度を誇っていた。 しかし、最近は競争激化や個人消費の冷え込みで売り上げが伸び悩み、2010年1月期の売上高は7億2600万円まで落ち込んでいた。今年3月には専務がダイヤモンド投資事業の運用名目で知人から現金を集めてトラブルになっていることが発覚。信用力が低下して、事実上の休業状態となっていた。