1997年以降はインターネット対戦に対応したゲームが増えて、また徐々に個人レベルでの回線状況も進歩して来た事から、FPSにおけるマルチプレイゲームの人気は加速度的に上昇を続けて行った。その90年代末から21世紀初頭辺りまでの拡大期を振り返ってみると、ゲーム性についてはシンプルな物が多かったと言える。デスマッチとチーム・デスマッチというのが基本パターンで、その後人気を博したCTF(Capture the Flag)がチーム戦として加わるゲームが多くなる。他にもLast Man Standing, King of the Hill等がポピュラーだが、DMのバリエーションという範疇に収まっている。 そこで今回考えてみたいのは、マルチプレイにおける責任感という点である。上記のモードに共通する要素として、個々のプレイヤーの戦闘能力が最重要とされるというのが挙げられる。この頃はクラス分けという概念を持