――完成した作品を観て、いかがでしたか? 榎戸 とにかく、自分たちの観たい『スタードライバー』の映画になった、というのが、一番ですね。 ――制作に入ってから、一番苦労された点はどこでしょうか? 榎戸 個人的には、総集編映画の脚本は、新作を書くよりも10倍大変なんです(笑)。ただ、その苦労が報われたフィルムになっているかな、とは思いますね。シナリオ・ワーク自体は、一年以上前に終わっているんです。今回はシナリオより、その後のフィルム制作に携わった五十嵐監督やスタッフの皆さんの『熱気』がストレートに伝わる映画になったな、という印象があります。 ――テレビシリーズが終わって、しばらくしてから脚本作業に入られたそうですが、久しぶりにタクトたちを描いてみて、いかがでしたか? 榎戸 なんか楽しかったですね。僕はやっぱり『スタードライバー』という作品、あの世界観、登場するキャラクターたち、そのすべてが大好