東京電力福島第一原発事故を巡り、東電から賠償金を詐取したとして詐欺罪で起訴されたNPO法人の元幹部(44)が、1月にあった自身の公判で「東電社員に指導の見返りとして報酬を支払った」と証言したことが分かった。東電社員が賠償金詐取に協力していた疑いもあり、警視庁が調べている。 証言したのは、NPO法人「東日本大震災原子力災害等被災者支援協会」(東京都中野区)元幹部の進藤一聡(かずあき)被告。福島県郡山市の会社のコンパニオン派遣業の売り上げが、原発事故の影響で減ったと偽り、東電から賠償金約1200万円をだまし取ったとして2014年8月に逮捕、起訴された。NPO法人の代表は久間章生・元防衛相で、この会社の代理で損害賠償を請求していた。 進藤被告は今年1月に東京地裁で開かれた公判で、起訴内容を認め、申請の手法について「東電社員に指導を受けた」と証言。申請書類の記入方法などを教えてもらう見返りに、代理
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