教養なんていらないの? ネット上で新しいサービスを繰り出してきた企業が教育事業への参入を表明し、話題になっている。「ニコニコ動画」などで知られるKADOKAWA(カドカワ)・DWANGO(ドワンゴ)の川上量生(のぶお)社長(46)が、ネットで授業を受けられる通信制高校を来年にも開校する構想を、7月に発表した。プログラミングなどのIT教育に力を入れるという。 「今までの教育カリキュラムは、想定されている『教養』が現実に合っていないんですよ。そこを埋める社会的ニーズがある」 教養とは、「ある時代や集団内でコミュニケーションをするのに最低限必要だとされている知識。レベルの高い議論をするのに必要な共通言語だ」と考える。 大量のデータを扱う場面も多いネット社会で、数学やプログラミングこそ現代版教養だと考える。それが文系からは軽視されていることが不満だ。アリストテレスの古典「詩学」をコンテンツ論として