「プロフ」というケータイやPCで自己紹介ができるサービスが流行っている。プロフの中でも最大のユーザー数を誇る「前略プロフィール」を運営する、楽天の濱野斗百礼氏(執行役員 インフォシーク事業長)と前田靖幸氏(インフォシーク事業部コミュニティ事業部部長)に、プロフでのコミュニケーションについて聞いた。 ユーザーは10代がメイン イラスト:3P3P 「前略プロフィール」は、メールアドレスがあれば誰でも登録できる。写真の掲載、「HN(ハンドルネーム)」「性別」「誕生日」「住んでいるところ」「前世」「世界平和に必要なのは」などの60項目以上の質問に答えていくことで、簡単に自己紹介ページが作れるというサービスだ。2005年に開始されて以来、中高生を中心に爆発的に利用が広がり、最近では多くの企業で同様のサービスが開始されている。 ユーザーの年齢層は17歳が一番多く、15〜19歳までが9割を占める。10代
揺れる、消える……ケータイ漫画の臨場感とは イラスト:3P3P ケータイ漫画の存在は知っていても、実際に読んだことがあるという人は少ないかもしれない。ケータイ漫画は、携帯電話でいつでも気軽に読めるというだけでなく、小さな画面でも迫力が感じられるさまざまな効果があるのがポイントだという。 モバイルコンテンツ制作などを手がけるメディアシークが女子中高生中心に10〜21歳の女性に採ったアンケートによると、ケータイ漫画を利用したことがある割合は31%だった(2007年9月12日〜13日、有効回答数:463人/10〜21歳の女性)。かなり高い利用率だと言えるだろう。では、ユーザーたちはなぜケータイ漫画を読むのか、どういう漫画が好まれるのか。ケータイ向けコミック配信事業などを展開するNTTソルマーレ モバイル事業本部 小林克之氏に聞いた。 漫画をデータ化した"ケータイ漫画" ケータイ漫画とは、漫画をデ
書籍化しても売れるケータイ小説 イラスト:3P3P ケータイ小説は公開されているので、誰でも無料で読める。にもかかわらず、人気の作品は書籍化しても売れるという。「本を購入しているのは、半分がケータイで読んでいた人で、残りは本から入った人です。もちろんケータイでしか読まない人もいますが、手元に形として残しておきたい、宝物みたいに本棚に置きたいという人たちが多いようです」。ケータイ小説サイト「野いちご」編集部 編集長の松島氏は、ケータイ小説の書籍版が売れた理由をそう分析する。読者は携帯電話のパケット料金定額サービスに加入しているケースが多いが、中にはパケット代がかかるので、書籍のほうが安くなると書籍版を買い求める人も多いそうだ。 松島氏は、「ケータイ小説の分野には男性はあまり入ってこないのではないか」と思っている。ケータイの活用頻度は女性が圧倒的に高いからだ。最近は主婦がケータイ小説の面白さに
種類が増えつつあるケータイ小説 イラスト:3P3P ケータイ小説は、メールのような口語体の文章が、リアルで身近に感じられると言われている。「『普通の小説では情景描写があるのにケータイ小説はほとんどない』とか、『会話で話が続いていて表現が稚拙』という言われ方をしていることが多いです。しかし、最近は一概にそう言いきれなくなってきています。ケータイ小説の中でも色々な種類のものが出てきているのです」と松島氏(ケータイ小説サイト「野いちご」編集部編集長)は最近のケータイ小説の評価に異を唱える。 作家によっては情景描写を書いている人もいるし、表現にこだわっている人も出てきているという。『天使がくれたもの』の著者Chaco氏(前編参照)などは、最初は何も分からず思うままに書いたため、シナリオのような描写のない文章だったが、最新作になると改行があまりなくなり、一般文芸作品に近くなっているそうだ。また、ケー
イラスト:3P3P Amazon.co.jpのケータイ小説のレビューを見たことはあるだろうか。たとえば、2007年に新垣結衣主演で映画化された『恋空』の原作『恋空 ―切ナイ恋物語・上巻』(美嘉 著)には、1,200件以上のレビューがついている。評価を見ると、そのうち約220件が"星5つ"、1,000件近くが"星1つ"と、極端な割れ方を見せる。"星5つ"の人たちは10代のファンが多いらしく、「感動した」「泣いた」という感想が多い。しかし、"星1つ"の人たちはオトナ世代が多いようで、「文章が拙い」「中身がない」などのかなりの酷評が目立つ。 しかし同時に、トーハンの調査によると、2006年(平成18年)の書籍文芸部門売り上げトップ10のうち3つをケータイ小説が占めたという事実もある。良くも悪くも、ケータイ小説が注目されていることは間違いない。ケータイ小説がウケた理由とは何なのか? 『恋空』などの
ケータイのことも、ケータイ世代のこともわからない。オトナ世代からタメ息と共にそんな声が聞かれる。「なぜわざわざインターネットをケータイで……」「なぜ文字を打ちづらいケータイで……」。一見、ケータイに依存しているようにも見える若者世代は、普段どんなコンテンツをどんなふうに使っているのか。どんなコミュニケーションの取り方をしているのか。サービス事業者や利用者の声を交えながら、いまどきの"ケータイでネットをするのは当たり前"な若者たちのケータイ事情に迫っていきたい。 PC世代とケータイネット世代の違いとは イラスト:3P3P 読者の皆さんは、ケータイのどんな機能を使っているだろうか。通話、メール、電車の乗り換え検索、SNSの閲覧や日記の更新、ワンセグ、ゲーム……。せいぜいこのくらいではないだろうか。ある限定的な処理をこなす道具としてケータイを使っている印象だ。しかし、同じ質問に対し、10代の若者
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