Children's Charities' Coalition on Internet Safety(CHIS)のJohn Carr氏 国際電気通信連合(ITU)と総務省が開催したシンポジウム「ITU/MIC Strategic Dialogue on Safer Internet Environment for Children(安心・安全なインターネット環境整備に関する戦略対話プログラム)」で2日、インターネット上で青少年を守り、“ICTのスマートユーザー”としての能力を与えるための多様なアプローチの事例が報告された。 司会を務めたのは、Children's Charities' Coalition on Internet Safety(CHIS)のJohn Carr氏だ。Carr氏はまず、掲示板で出会った50代の男性に強姦されてしまった少女の事例を紹介。両親ともにPCに関する技術に精
安心ネットづくり促進協議会は3日、都内で開いた設立記念シンポジウムで「ケータイってホントに必要」と題したパネルディスカッションを開催。高校の教員や保護者、学生が参加し、携帯電話の安全な使い方などについてそれぞれ意見を語った。 ● ネット教育の失敗体験から見えてくるもの インターネット先進ユーザーの会(MIAU)代表の小寺信良氏は、高校生の娘を持つ保護者の立場から、子供のネット教育で失敗した体験談を紹介。小学3年生からPCを使わせてきたという小寺氏は、当時からフィルタリングを導入していたが、想定外の事態がいくつか起こったという。 「フィルタリングのせいで自分のPCではなにも見つからないので、調べ物は母親のPCを頻繁に使うようになった。結局は母親と一緒に使うことになり、ある種のペアレンタルコントロールになっていたので悪くはなかったが。また、iTunesのアップデートすらままならない状態になり、
モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は2日、「官民が目指す青少年のインターネット環境整備の方向性」と題したセミナーを開催した。「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」(青少年インターネット環境整備法、いわゆる“青少年ネット規制法”)が1日に施行されたことを受け、内閣府青少年インターネット環境整備推進室・参事官補佐の内藤新一氏が講演し、同法の概要を説明した。 同法では、18歳未満の者が「青少年有害情報」を閲覧する機会を最小化することを基本理念の1つとしており、インターネット接続サービスを提供する携帯電話・PHS事業者に対して、利用者が18歳未満の場合、保護者からの申し出がある場合を除いてフィルタリングサービスの適用を義務化。また、ISP(契約者数5万件以上の事業者)に対しては、利用者からの求めに応じてフィルタリングサービス/ソフトを提供するよう求
文部科学省は1月30日、小中学校には携帯電話を原則持ち込み禁止とするなどの指針を示し、それに沿って教育委員会や学校において基本的な指導方針を定めるよう、「学校における携帯電話の取扱い等について」という通知を出した。なぜこのような通知を出したのか、通知によってどんな効果を狙っているのか、同省初等中等教育局児童生徒課担当係長の須原愛記氏に話を聞いた。 ● 国としての基本的な考え方を示したかった 須原氏は「漫画やゲームと同じで、学習に不要なものは学校には持ち込まないようにすべき。学校現場では『携帯電話は(学校には)不要』という認識が徹底されているかもしれないが、安全の観点から子どもに持たせたいという家庭もある。一般的には携帯電話の取り扱いについてまだ混乱している部分もあるため、国として基本的な考え方を示した」という。ただし、「原則」禁止なのであり、地域の事情や保護者の仕事上の都合、安全の観点など
1月31日に開催された「ネット安全安心全国推進フォーラム~子どもとケータイ 適切な使い方のためのルールづくりを~」の後半は、山形大学学術情報基盤センター准教授の加納寛子氏、東京都立江東商業高校教諭の榎本竜二氏、モバイル社会研究所主任研究員の遊橋裕泰氏、茨城県メディア教育指導員の鈴木慶子氏、漫画家の倉田真由美氏を迎えてパネルディスカッションが行われた。鈴木氏はPTAという視点、「小学生の間は息子には携帯電話を持たせないつもり」という倉田氏は小学校2年生の息子がいる親の立場からの参加となった。 ● 不適切なものが見ることができ、不適切な書き込みが可能 コーディネーターは、熊本県阿蘇郡南小国中学校教頭の桑崎剛氏。桑崎氏は「すべての道具は使い方次第。携帯電話も同様で、どう使うかが大切」と語る。携帯電話を所持していない小学生に携帯電話の便利なところを聞いたところ、多い順にメール、カメラ、写真が送れる
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