理化学研究所などは16日、神戸・ポートアイランドのスーパーコンピューター「京(けい)」が、処理速度のスパコンランキング「HPCG」で初めて世界1位になったと発表した。一般的な順位付けに使われる「トップ500」とは別で、実際の産業利用などで使われる計算手法。2014年から始まった。 京は前回の6月は2位だったが、これまで逐次行っていた演算を同時に行うことで、一定時間内の演算回数を増やした。理研計算科学研究機構(神戸市中央区)は「実際にソフトウエアを動かした時の総合的な性能が評価された」とする。 ビッグデータと呼ばれる膨大な情報を解析する能力の指標「グラフ500」は、4期連続で世界1位。14日に発表された「トップ500」は7位だった。(森 信弘)