現状のmemcachedのバイナリプロトコルのクライアント(=libmemcached)は、リクエストの順番通りにレスポンスが返ってくることを期待しており、これはmemcachedバイナリプロトコルを「汎用的なkey-valueベースの分散ストレージのためのプロトコル」として考えると、ひどい実装である。 そのような実装は最適化の余地を大幅に制限してしまい、性能とスケーラビリティが悪化する。memcachedの仕様書は、そのようなクライアントの実装はバグであると明示するべきである。 現状のmemcachedクライアントの実装の問題点と、その解決策について述べる。 同期プロトコルと非同期プロトコル ネットワークプロトコルは以下の2つの種類に分けられる: 同期プロトコル リクエストの順番通りにレスポンスを返す(リクエストの順番とレスポンスの順番が同期している) 非同期プロトコル リクエストした順