太陽電池やタッチパネルに役立つグラフェン透明導電膜、量産手法がカギ:ディスプレー技術 タッチパネル グラフェンは電子の移動度が非常に高いため、高効率な太陽電池やパワー密度の高い二次電池、大容量キャパシタ、より感度の高いタッチパネルなどを設計できる。ITO透明電極よりも優れた電極を作れるからだ。ただし、これまでのグラフェンの量産手法には課題があった。スペインのGranph Nanotechはどのように課題を解決したのだろうか。 C(炭素)を利用した半導体材料の開発が進んでいる。炭素原子が円筒を成し、直線状に伸びたカーボンナノチューブ、六角形状に結合した多数の炭素原子が二次元(平面)に広がるグラフェン(図1)、三次元構造を採るダイヤモンドなどを利用すれば、Si(シリコン)を使った半導体では実現できない、新しい半導体が手に入る。 カーボンナノチューブはインクに溶かし込むことでプリンタブルエレクト