※「うたの日」に書いた選評をサルベージしてみます。ブラウザにベタ書きしていたので。初出になかった改行を加えたり、誤字を訂正したりはしています。 まだ君は滲みはじめてないけれど僕は滲んでいるのだろうね /白井肌 あ!選評を書こう、という今になって気づいたけれど、これは向かい合っている二人で、「君」は涙を流していて、「僕」もこれから流すだろう、という場面なのか!(違ったかな?)何が滲んでいる(これから滲む)のかが分からない、とても不安な歌だと、はじめは思ってしまいました。その不安さに惹かれたのですが、涙と理解しても、よい歌だと思いました。 (2017年10月3日『滲』)