石寒太編『オールカラーよくわかる俳句歳時記』という、本の、題名が、もし、《わからない俳句歳時記》だったとしたら、と、思うと、とても不安な気持ちになるだろう。たぬきはいつでも見られるが冬の季語「人里近くに棲息し雑食の狸はよく目撃される。」たぬきはUFOだった……昔々むかしむかし、たぬきはガメラのように飛んでいたのである回転して。なんでも食べる牛を食べる「その毛 は、筆やブラシに利用されている。」それを使って絵を描いた。たぬきの絵を描くと、たぬきになりました「むかし話には狸は欠かせない」冬の季語なので、冬の話になるだろう雪があって、うさぎがある。うさぎ白い白い「人家の近くにもその姿を現す。」オールカラーの本で、とても……大きな……カラー写真が……あった。たぬき写真。たぬきUFO目撃写真。字が大きくて季語の数はわりあい 少ない歳時記ではないだろうか、写真が多い「棒切れの転がしてある狸かな 千葉皓