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ブックマーク / tomo-dati.jugem.jp (70)

  • 201115 | ×小笠原鳥類

    かわうそが絶滅していない「ニホンオオカミの  身体、」博物館に並んでいる。鹿が動く木「水玉の鹿が木蔭から覗いていた、」鹿は金魚のようにフルートだ、青い。青い金魚みずいろの金魚「」の中は田中さとみ新詩集『ノトーリアス グリン ピース』からの引用、引用「黄色く逃げる チャウチャウ犬 (ミートボール) ぶよぶよの石」石をべる犬をべる犬が石の色である。犬が、石が 、ドジョウの、色である色が鮮やかなドジョウが多いんだ「舌切雀がくずおれて砂浜になる」砂浜は貝殻になるだろう砂浜は貝殻の音を出すだろう。耳はゾウのような貝殻だ、灰色のナマズは犬になるゾウになる「ヒラメの首が切られる」ああ、魚が、犬だ!人間は眠っていると魚を見ているテレビ。「「冷えに冷えにけり」/犬歯のあいだから嚙むと水とミカヅキモが滴る」水を見る顕微鏡はとても 清潔な水だ、黒と銀色と、例えば緑色である。顕微鏡写真生物図鑑、なまこの中を泳

    201115 | ×小笠原鳥類
  • 201101 | ×小笠原鳥類

    鹿を見た『このような、室内楽の、音楽が、あるのですよ』『室内楽の、曲には、このような、曲が、あるのです』のような題名の、が、あるのか、どうか、よく、わからないが、室内楽に、ついての、を、読んでいた鹿は楽器だ。鹿は、乾いている。鹿は、木の、色である。鹿は、金魚の、色ではない……鹿は、金魚ではないが、鹿も金魚もキノコのように動物だ。鹿という、硬い、楽器を、 使った、演奏する、室内楽。数匹の鹿が並んでいた。四匹の鹿による弦楽四重奏曲とか、ホルンを、使った、室内楽……ピアノは、くじらである。山で、いろいろな、音楽が、流れている。弦楽四重奏曲を、いろいろな、作曲家が、作曲しているし、楽器は、鹿のように、乾いている。古い、ヴァイオリンは、とても、よい。乾燥して、鹿の、骨の、ように、粉に、なる、という、ことが、ない。鹿の 、骨が、笛だ。フルートを使った室内楽。それは、灰色の、骨を、使った……細長い、

    201101 | ×小笠原鳥類
  • 201018 | ×小笠原鳥類

    今日はいろいろな動物に出会えるのではないか出会えないのではないかと思って歩いた。道の、暗い影になっている場所でハトがいました。あれは……どのような……動物なのだろうかと思って歩いていると、すると、ハトであることがわかってきた。ハトなのではないだろうか灰色の。遠くにいる動物は全て灰色であるネコだ。シマウマである。それからゾウだ。ゾウは、灰色である。ゾウは近くに いても、遠くにいる。ゾウはハトのような灰色だ。青いハトがいる。緑色のハトがいて、アオバトである。アオバトは〜海水を〜飲むために〜海岸に〜来るだろう。私はアオバトを見たことがない。すると、灰色のハトが、影になっている場所で歩いていた。ハトなのだろうか、他の動物なのではないだろうかと思って歩いていたのだが、しかし、ハトであることがわかってきた。大きさがハトであり 、それから、形がハトであり、色がハトであることが、わかってくる。それは虫を

    201018 | ×小笠原鳥類
  • 201004 | ×小笠原鳥類

    暗い闇になっている場所に鹿がいたし、川にカモがいた。私は暗い闇になっている場所の近くを歩いていた。暗い闇は緑色で、暗い古い映像・写真で見たようなものだった。川にはカモがいて、石や木ではなかった。鹿は数匹いた。古い百科事典の「熱帯魚」のページで、斜めに傾いて泳ぐ(頭が下)魚の写真を見ていた。あれは古い印刷の写真だった……暗い水中から魚は現れる。魚は暗い場所にい るので、私は釣りをすることが、おそろしい。私は魚を釣りに行ったことがない……明るい魚がいて、後ろに、暗い魚がいた。輪郭がはっきりしていなかった暗い魚。魚は光る金属である。闇に鹿がいた……鹿は陸上にいて、それから、とても安全で、安心であった。魚は銅の色だった、それから魚には黒い線がある。川にはカモがいて、動かないこともあった。川で泳いでいるカモがいて、砂の上で 動かないカモがいた。あれは木の彫刻のような物体だった、あれは、木の、彫刻、の

    201004 | ×小笠原鳥類
  • 200920 | ×小笠原鳥類

    ペリカンが小さな犬をべたという話を図鑑で読みました。ペリカンが大きな白い犬をべる白い鳥だった。それからペンギンが氷をべたペンギンが犬をべる。大きな巨大なペリカン・ペンギンが映画に出てくる。巨大なペリカンはいろいろな魚をべるだろう。ペンギンは歩いてくる。宇宙船の中でペンギンが歩いている。それからペンギンは喋った。ペリカンは大きなくちばしを動かして喋る それから、映画のペンギンは大きいなあ、ペンギン怪獣は歩いてくる。ペンギンの中に人間が入っている。それから犬をべた。アザラシはアシカのような生きものである。南極で犬はべられる。南極生物は犬よりも大きいなあ、南極が緑色ゼリーで、それから、楽器が硬かった。緑色のアコーディオン、赤いアコーディオン、それから黒いアコーディオンなどがあった。ペンギンは楽器を演奏する それから、クラリネットのようなものだ。ペンギンは室内楽を演奏する。ペリカン図

    200920 | ×小笠原鳥類
  • 200906 | ×小笠原鳥類

    巨大バッタ映画でビルの壁で巨大バッタが……灰色だった……いにしえの、白黒の、映画だったのであるパンダだ。巨大パンダが竹をべ、それから大量の竹をべ、それから、バッタを竹といっしょにべた栄養のバランス。健康・生き生き・長生き、そしてそれからいつまでも幸せに生きること。巨大バッタが人をわないだろう。それは終りの始まりではなかった。始まりの終りではなかった。 小さな動物をべる鳥。バッタを竹といっしょにべる小さな鳥。巨大バッタをべる小さな鳥。あの鳥は小さいなあ、「この鳥は小さいです」「これは犬です」ということが言われ、テーブルで、言われた。このテーブルはまるいです、それから椅子には花の絵が描かれてあった。小さな、花……それからその上に巨大バッタがやって来た。巨大バッタはたくさんいる。巨大バッタは人よりも大きく て、それから、白黒映画はパンダ映画だった。巨大カマキリ映画では人がカマキリを

    200906 | ×小笠原鳥類
  • 200823 | ×小笠原鳥類

    かすかな少し雨が降る灰色の雲の下でアオサギが飛んでいました。カラスではないと思ったんです、大きさはカラスと同じくらいだと思った。飛んでいる姿が黒くなくて、灰色の雲に包まれている空の下で白く見えたので、かもめではないだろうけれどもカラスでもないなあ、と思った。前の日にはトンボが多く飛んでいるのが見えた。トンボは――トンボは――トンボは――トンボは、音を、出さな い、静かな、飛ぶ、静かに飛ぶ動物であるキツネのような。トンボの群れがいても何の音もないと思った。次の日にかすかな雨が降る灰色の雲の下で、その前の日に晴れていて、トンボが多く飛んでいるのが見えた赤い。赤い……体に……透明な……翅が……それから、水色の体のトンボも確認できた。確認、できた。それはアオサギのような色であった。アオサギは水色で、灰色だ 次の日、灰色 の雲の下で雨が少し降っていて、最初は謎の鳥だった生きものが飛んでいるのが見えた

    200823 | ×小笠原鳥類
  • 200809 | ×小笠原鳥類

    ホコリタケはホコリを出す胞子を出すキノコは昼に爆発する。乾いていて明るい。「少しだけ叩いてみたる埃茸 小路初子」乾燥している革のようなものを叩いた打楽器アコーディオンのようなものだ。アコーディオンの表面の模様が、虫が入った琥珀のようなものである。楽器は乾燥していて、古い楽器からホコリが出るだろう胞子のようなものだ。楽器から……キノコが……生える「」の中は『山 の俳句歳時記』(大野雑草子編、博友社)からの引用、引用。きのこはきくらげだ。きくらげ、笑っている人の顔とか、口である。口は笑っているきくらげだ。口でクラリネットを吹くと、クラリネットからホコリが出てくる。それは安全で安心な煙のようなものだった、昼の花火のようなものであるキノコだ。「四五日は埃立つべし埃茸 後藤比奈夫」古い、しまってあった楽器はホコリだらけだ、 きのこになっているキノコになっている。古いコントラバスがホコリの中に埋まって

    200809 | ×小笠原鳥類
  • 200726 | ×小笠原鳥類

    ハゼは魚は安全で安心な魚だ……夏の季語ではなくて秋の季語、「ヘリコプターの中に人見ゆ鯊を釣る 梅沢しづ子」という句は『改訂増補 富安風生編歳時記』(東京美術)にあった。飛んでいるヘリコプターは(安全で安心だ)下から見ると川魚の大きさに見える。その中の人が、人だ安全で安心な。健康で長生きする幸せいつまでも幸せ。ヘリコプターが、落下しない。ヘリコプターの、中の 、人が、落下、しない。それは着陸する。無事に着陸する。それは何の問題もないことであった。ヘリコプターは、明るい。青空があって、ヘリコプターが、ある。ヘリコプターは季語だろうか……ビルの上に着陸したり、校庭に着陸したり、あるいは空港に着陸したりするだろう。それは桜の季節であったかもしれない。ヘリコプターを見ながら、川魚を、釣った熱帯魚を、釣った。いろいろな色彩 のハゼがいるだろう。ハゼは回転して飛ぶだろう「鯊を釣るうしろ原つぱ犬かけり 富

    200726 | ×小笠原鳥類
  • 200712 | ×小笠原鳥類

    「「タオルが半ば乾いてゐた」と申し上ぐ「それかも知れないね」と答へ給ひき」魚だったのかもしれないね、半ば乾いたサメが灰色で青くて黒くて、紫色で銀色だった。棚にあるサメが、曲がっている……「にぎりめしひて少しでも良い方へ行けよふかまる疲労の中で」にぎりめしの中にもサメの破片は入っている梅干しのようなものだ。梅干しは青くて黒くて紫色で、そして赤い赤い。ええ、あ の、岡井隆さんの歌集『初期の蝶/「近藤芳美をしのぶ会」前後』(短歌新聞社)から。塩分のある健康な安全で安心な、幸せで長生きする梅干しをべて健康で長生きする。カルシウム、塩分……やわらかい米「北上市のたうもろこしは甘い味。やや複雑な経路へて来て」トウモロコシをべて健康になる。トウモロコシは黄色い。トウモロコシは黄色い魚だ……あれは、ウロコである。魚の内臓は 複雑な形である健康で安全で安心な、幸せに長生きする。「たひやきの眼のへんに歯

    200712 | ×小笠原鳥類
  • 200628 | ×小笠原鳥類

    「「鮫出没」の看板が黄色い」黄色いサメがオタマジャクシのようなものだったが安全で安心だ……海水で出会ってもとても安全で安心できるし、看板には海水のような文字が描いてある「古物商の店に 置かれているのは渦巻きだった」海水のような木のような青い渦巻きである。それはパンだったのかもしれない木で作られた。彫刻「太い渦巻きで まるで鋳物のようだった」パンをべる。安全 で安心なパンをべると、歯が健康だ、歯がカルシウム硬い……「」の中は浅井眞人詩集『烏帽子山綺譚』(ふらんす堂)からの引用。「渦巻きは たちまち白煙をあげて バケツ一杯の水にもどった」バケツの中の渦巻きはサメがグルグル泳いでいた。サメが青黒かったのである。それから別のページを見ると「烏帽子川で 水筒を浸けると/糖蜜が どろりと出て/みるみる川底に人型がひろが った 山椒魚だった」糖蜜がドロドロ広がるとサンショウウオだったという……サンシ

    200628 | ×小笠原鳥類
  • 200614 | ×小笠原鳥類

    「つれづれなぐさむもの」(現代語訳「所在(しょざい)なさがやわらぐもの」)として、退屈をやわらげるものなのだろう「碁(ご)。双六(すぐろく)。物語(ものがたり)。」ゲームをしたりストーリーを読んだり書いたりした、当時は碁石も赤かっただろうと想像するが紫色だ鳥である。新編日古典文学全集『枕草子』(小学館)から引用。貝殻で作った碁石をべたバリバリと砂糖の 塊の幻、健康な歯「三(み)つ四(よ)つのちごの、物をかしう言ふ。」をかしく言っているおかしく言っている、紫色の虫について、これはキノコだと言う、おかしい。新しい歯が言う。「くだ物(もの)。」これは果物であるなあ、あるいは管になっている生きものなのかもしれない海岸生物。「大きにてよきもの」(現代語訳「大きいほうがよいもの」)として、「くだ物(もの)。」これも 果物であるなあ、あるいは管になっている生きものが例えばゴカイのようなもの。怪物は大

    200614 | ×小笠原鳥類
  • 200531 | ×小笠原鳥類

    石寒太編『オールカラーよくわかる俳句歳時記』の安全・安心な魚「金魚」は夏の季語、「もとは鮒の突然変異である緋鮒(ひぶな)を観賞魚として飼育したもの」突然赤くなった!それまでは……黒とか……銀色であった。赤くなった魚を喜んで飼育したのである。とても……とても……喜んだ「夜店の金魚掬い、やっと掬えた目高のような小さな和金も宝物のように思えたものです。」小さな透明 な魚は、この宇宙のものではない。別の宇宙のものである。とても……とても……透明な、軽い、金属である金色の、赤い。大きく成長すると宇宙のものになる。金属というよりカマボコの塊になった。白い赤い。「洗面器に入れたたった一匹の金魚も遙かな思い出です。」とても……とても……遠い……場所に、洗面器が置かれてある。そこに金魚が泳いで、時には水面から安全に飛び跳ねて安心で ある。そこは数学の部屋であった「宇宙より還へりし金魚泡一つ 石寒太」宇宙の実

    200531 | ×小笠原鳥類
  • 200517 | ×小笠原鳥類

    石寒太編『オールカラーよくわかる俳句歳時記』という、の、題名が、もし、《わからない俳句歳時記》だったとしたら、と、思うと、とても不安な気持ちになるだろう。たぬきはいつでも見られるが冬の季語「人里近くに棲息し雑の狸はよく目撃される。」たぬきはUFOだった……昔々むかしむかし、たぬきはガメラのように飛んでいたのである回転して。なんでもべる牛をべる「その毛 は、筆やブラシに利用されている。」それを使って絵を描いた。たぬきの絵を描くと、たぬきになりました「むかし話には狸は欠かせない」冬の季語なので、冬の話になるだろう雪があって、うさぎがある。うさぎ白い白い「人家の近くにもその姿を現す。」オールカラーので、とても……大きな……カラー写真が……あった。たぬき写真。たぬきUFO目撃写真。字が大きくて季語の数はわりあい 少ない歳時記ではないだろうか、写真が多い「棒切れの転がしてある狸かな 千葉皓

    200517 | ×小笠原鳥類
  • 200503 | ×小笠原鳥類

    志賀直哉が「軽石」の話を書いている(ちくま日文学『志賀直哉』)軽石の「海水浴に行ったことがある。」それはサイダーであった。軽石には軽い穴が多い小さいな。水中でも乾いている「海には海月(くらげ)が多く、」多いクラゲは透明ではない白い絵で描かれている。白い線で描かれている汚れが多い「私達は(……)、サイダーを飲んだ。」サイダーは透明で緑色だクラゲである泡が多い 泡が多い、「十尾(び)近い鱧(はも)が入乱れ活潑(かっぱつ)に泳いでいた。」サイダーを飲む魚・ヒレには泡がたくさん付いていた。ハモという魚は、ああ、アナゴのような魚であるなあ、と思ったことである骨を細かく切って料理するのではなかったか。「一疋(ぴき)の甲蟹(かぶとがに)が(……)堅(かた)そうな細い尻尾(しっぽ)を出していた。」それは俳句のようなものではなか っただろうか「十五糎(センチ)ほどの」。「小さな軽石が一面に浮(う)いていて

    200503 | ×小笠原鳥類
  • 200419 | ×小笠原鳥類

    野鳥の図鑑に鹿がいない『野鳥の図鑑』に鹿がいない。鹿は、どうぶつ図鑑に載っているだろう。野鳥図鑑には色の絵がたくさんあって、私が歩いていると道に鹿がいて、とても歩いていった。鹿がなかなか逃げない……ペンギン図鑑に野鳥がいないのではないか、鹿がいないのかもしれない、ああ、ペンギンは、野鳥だ、と言う。日の野鳥の図鑑なのでペンギンがいないし、鹿が逃げないし、私は 鹿がいる所に向かって『野鳥の図鑑』が歩いていった。ふくろう図鑑があった。ふくろう図鑑、が、あった。ふくろうの宇宙のいろいろな種類のナマズがいる図鑑図鑑……なまず図鑑が、あった。私は鹿がいる場所に接近していく……それでよいのだろうか、それでよいのだろうか、と、思いながら。鹿が、どれくらいおそろしい生きものであるのか、よくわからない。よく、わからない、と、思う。 それから、鹿に2メートルくらいの距離まで接近した時だろうか、鹿はゆっくりと去

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  • 200405 | ×小笠原鳥類

    トラツグミの鳴き声を聞いたかもしれない「画家は、濃度の高い有機顔料の、極度に細かい粒子を/指で掬いとり、紙にこすりつけ、練りつけて描く。」この詩「触れると、見える」にトラツグミは登場しないがリー・リーと鳴くトラツグミの朝の声を聞きました(『岡田隆彦詩集成』響文社)。トラツグミを私は描く絵。アメーバはこの詩に出てくる「勝手に伸びる指が触れるあたりに、/なぜ か生命あるものの気配は漂う。」宇宙生物の体はいろいろな部分が伸びる伸びる「こすった跡が、さまざまに集まり、絡まりあって、/思いがけず、有機的な形状となる。」トラツグミは宇宙から来たUFO、UFOの中の美しいミミズをべる「画家が指で触れてゆくと、/そこに彼が巧みに何かを描き出したというより、/何か生きた形状が/おのずから現われてくる。オオ!」太い曲線を描く。 細かく正確に描いていく。言葉を使って描く。何度も繰り返す(『岡田隆彦詩集成』響文

    200405 | ×小笠原鳥類
  • 200322 | ×小笠原鳥類

    ツグミをはっきりと見ることができた斜面であった。道路があり、斜面があった。斜面は、緑色で、あった……いにしえの翻訳のボードレールを読んでいた。斜面があり、木が並んでいた。村上菊一郎訳『全訳 悪の華』(角川文庫)で、あった……ツグミは古書の色であるかなり以前に古書店で買ったのだ。ツグミはヒヨドリのように大きい、ハトよりは小さい「梟」の詩があって、ふくろう「黒き 水松(いちい)の枝蔭に/並んでとまる」ピアノのように並んでいた。動物園で見たふくろうは顔であった「赤眼光らせ想いに耽(ふけ)る。」目を開けている小さなミミズクがいて、その目は赤と黒でいつまでもこちらを見つめて動かなかった。動物園で見たそのミミズクはとても動かなかった、私をずっと見ているようで、その日からミミズクの絵を描き続けた「傾く日脚(ひあし)押しのけて/ あたりに暮色の迫りくる/愁いの時刻来(きた)るまで/彼らはじっと身動(みじろ

    200322 | ×小笠原鳥類
  • 200308 | ×小笠原鳥類

    歩いていると鹿とカラスがいた最近はボードレールを読みたいと思っている。カラスは飛ぼうとしていた、その時は飛んでいなかった、飛びたいと思っていた、飛びたいと思っていたのかもしれない。枯れている草の多い枯れた風景で鹿が4匹いると思ったが、5匹いた、あるいは6匹いた。鹿の、数を、数えるのが、苦手だ……私は歩いていると、道路に、鹿が数匹(小さな群れだ)いるのが、見 えて、いた。そこにカラスもいたのであるボードレールを赤いで読みたいと思っている。赤い、紫色の、だ……古書で探そうと思っている。いろいろな色のボードレールのがあるのかもしれない。いろいろな、色の、ボードレールの、が、古書の、店の、棚に、並んでいる並んでいるクレヨンの、よう、に……いろいろな翻訳があるのだ私は鹿の数匹いる風景に向かって歩いていく。鹿に、 ゆっくりと、接近、していく。鹿の撮影ではない……鹿の、出てくる、映画。鹿の、出

    200308 | ×小笠原鳥類
  • 200223 | ×小笠原鳥類

    今でもツグミという鳥のことがよくわからない――よくわからない――よく、わからない、と、思う。ゆっくりと見ることができない怪物であると思い、それは飛び、よくわからない場所に遠く離れてしまう。地面から斜めに飛んで行った。それは、よくわからない。ゆっくりと歩いているのを見ることがあった川だった。ツグミという名前をくだものの名前であると思っていたこともあった小さな、 まるい、くだものの、絵を、シャルダンは、描いた。シャルダンの静物画がすばらしいが鳥も描かれる。くだものが多く描かれる。それから金属やガラスでできたものが描かれ、私は飛んで行った鳥はツグミではないかと思い、想像し、透明なガラスは白いいくつかの絵の具によって描かれていた。とても、小さな、ガラス……とても小さな静物画、絵。つぐみをべる話は可能なのだろうかと思い、 かもめをべる話をどこかで思い出す。すずめをべる話があった、鳥は逃げて行く

    200223 | ×小笠原鳥類