入門 2004.6.24 日本のイエ制度 「前近代的」=「イエ制度」モデル 1. 基本わくぐみ 戦前の民法に示された女性の人権を制限する考え方で、あるべき夫婦像は「舅・夫・長男が中心の夫婦」、女は、父、夫、長男に従い、良妻賢母を目指すべきものとされていた。 家族道徳:忠と孝。様々な社会関係、例えば親→子、目上→目下、雇い主→労働者、天皇→臣民の「恩情」と、その逆(子→親、等)の絶対服従の関係。このとき重要なのは、目上の者の要求する無理難題に、目下の者がいかに献身的に従うかであって、目上の者の責任は問われない。そこで目下の者が疑問や意見を言うことは、許されないことだった。(疑問や意見の内容は関係ない。表明すること自体が反抗とみなされる)国家の人民支配、戦争動員に欠かせない観念。 2. その特徴は 第1に、「家、戸主という家族制度」であり、長男だけが財産の全部または大部分