[映画] 『大いなる沈黙へ(原題 Die Grosse Stille)』 8月7日 岩波ホール (写真右は、グランド・シャルトルーズ修道院、フランスのスイス国境に近い山中にある、写真下は院内の光景、修道士たちは会話を禁じられており、週一回の昼食後だけ右側のように会話を楽しむ) 大変に貴重な映画だ。カトリックのカルトジオ修道会に属するグランド・シャルトルーズ修道院は、1000年以上にわたって古い戒律を守って存続している。訪問者を中に入れることはなく、ラジオもテレビもない。私物の所有はブリキ缶一つしか許されず、神に祈ること以外は何もしないで、50年くらいを生きて死んでゆく修道士たち。この映画も監督一人が中に入ることを許され、6か月間修道士とともに生活しながら撮影した。約30人くらいの集団だろうか、質素で規則的な修道生活は、現代人の生活とはきわめて異質なものだ。 この修道院では、ミサや聖歌などで