2013年2月18日の読売新聞のコラム「翻訳語事情」で、東京大学教授の齋藤希史(まれし)さんが、 「tradition(伝統)」 について書かれていました。それによると、今ではどんな辞書も、 「伝統」 と訳しているが、明治から大正にかけての英和辞典では「tradition」は、 「口伝」「伝説」「交付」「引渡し」 等を充てるのが一般的で、大きな辞書によると、 「慣習」「因襲」 も見られたが、 「伝統」 という訳語は、まず見られなかったそうです。 ここまで読んで、「へー」と思いました。 そもそも「tradition」はラテン語の、 「tradere(渡す、伝える)」 に由来するそうです。 一方で、「伝統」という漢語自体は、『後漢書』東夷伝にも出て来る古い言葉で、意味は、 「血統や学統を伝えること」「伝えられた血統や学統のこと」 だそうで、いわば、 「系図に示すことができるようなもの」 を指す
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