前回、伊田広行氏のパフォーマンスを批判した文章を書いたのだけれど、かれの考え方の中心理念らしい「スピリチュアル・シングル論」というのがちょっとよく分からなかった。唯一、斉藤正美さんによる「しかし、男性の立場性を見直すことをせず、自分だけは『スピリチュアル・シングル』であることを主張し、女はジェンダーに囚われていると説教する」といった間接的な記述から、「なるほど、自分は社会的属性から自由な個だと思い込むという、社会的強者にのみ許された『素朴さ』を肯定しちゃうモノなのか」みたいに受け取った。というのは、もちろん意地悪な解釈であって、伊田さんが読めば「全然違う」と言うということは、だいたい想像が付くけどさ。 社会保障制度の議論において、家族を最小の単位とする制度から個人を単位とする制度に変えようという意味の「シングル」単位論なら分からないでもない。でもそこに「スピリチュアル」がつくと突然「<たま
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