(もり・ひろし=新語ウォッチャー) 最近ネット上で、支離滅裂な文章を掲載するブログをよく見かけるようになった。「ハンカチ王子が上がるとイソフラボンが投げ放題になるが、そのまま家系ラーメンを飛び込んだ」といった文章だ。このようなデタラメ文のことを、ワードサラダという。 ブログなどでスパム行為を働くのに有用であるため、ここ数年、広がったきた文章テクニックだ。ワードサラダを掲載するブログは、サイト検索エンジンのスパムフィルターにひっかかりにくい。この特性を利用して閲覧者をおびき寄せ、アフィリエイト事業者から手数料をかすめ取ることを目的としている。 そもそもワードサラダは「文法的には正しいものの、言葉の選び方が正しくないので、意味が通らない文章」のことをいう。例えば言語学者のノーム・チョムスキーが作成した文章「Colorless green ideas sleep furiously.」は、