新たな万能細胞「STAP細胞(刺激惹起<じゃっき>性多能性獲得細胞)」の作製を英科学誌ネイチャーで発表した日米研究チームの一人、若山照彦・山梨大教授が10日、日本人共著者らに対し、論文の取り下げを呼びかけたことを明らかにした。若山教授は毎日新聞の取材に「研究が信用できなくなってきた。データを再検証して再投稿すべきだ」と説明した。 【発表直後から疑問点…論文取り下げ提案】 ◇日米研究チームの一人、若山・山梨大教授 STAP細胞は、理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーらが1月末に作製に成功したと発表したが、2月中旬ごろから、インターネット上で論文の画像や表記が不適切ではないかとの指摘が相次いだ。さらに、今月9日には論文中にあるSTAP細胞の多能性を示す根拠の一つとなった画像と小保方さんが2011年の博士論文(早稲田大)で使った画像が酷似しているとの指摘が出た。 若山教授は、主に