民主党本部が大阪市内で公認候補を擁立しない方針を示し、地元が猛反発している。「野党共闘」を目指す党本部は、維新の党との競合区を減らしたい思惑だが、維新の地元・大阪では大阪都構想を巡って両党が対立。大阪市内での擁立を見送れば1998年の結党以来初めてとなる。府連は「大都市で候補者ゼロは耐えられない」として独自での擁立も検討している。 2012年の前回選で、民主は公認候補を擁立した大阪府内の小選挙区で全敗した。府連は今回の選挙で再起を期すが、現在、党の公認を受けたのは府内19選挙区のうち大阪10、11、12、16、19各区の5人だけ。大阪1〜6区の大阪市内6選挙区はゼロだ。 大阪府・市を再編する都構想を進める維新に対し、府議・市議レベルでは民主と公明、自民が連携して対決姿勢を強めている。しかし、全国では事情が異なる。前回選で、維新など「第三極」や民主は300小選挙区のうち227選挙区で競合