地域に愛され半世紀超、大盛りキャベツのお好み焼き店閉店へ コロナ影響「先見通せず」 京都 2020年5月29日 17:53 京都市下京区の五条壬生川で半世紀以上にわたり地域で親しまれてきたお好み焼き店が31日で閉店する。店主が高齢で後継者がいないことに加え、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少していて、「体力的に厳しく、先が見通せない」と決断した。 1963年開業のお好み焼き店「ふくい」。店主の城崎以知子さん(80)は、母の故福井千代さんが始めた店を引き継いで以来30年以上、切り盛りしてきた。 女手一つで城崎さんら5人の子供を育てていた千代さんが始めたタバコと菓子の店でコーヒーやぜんざいなどを扱うようになり、近くのタクシー会社の運転手向けに夜に食事を提供するようになった。幹線道路沿いで長距離トラックのドライバーの利用も多く、一時は午前4時まで店を開けていた。 店の北側には寺が集まる地域